「ハンドメイドアクセサリーを作っていたら『デリカビーズ』という言葉を見かけたけど、普通のビーズと何が違うの?」
「作品のクオリティをもっと上げたいけれど、MIYUKIビーズを選び、どう使う?」
「デリカビーズ」は、その美しさと精密さで、日本・海外の作家を魅了していますが、初心者の方には少し謎の多い存在かもしれません。
この記事では、デリカビーズの「?」を「!」に変えるべく、以下の点を徹底的に解説します。
- デリカビーズの基本的な定義と特徴
- よく混同されるシードビーズとの明確な違い
- 作品の表現を広げるデリカビーズの種類
- 初心者でも安心!デリカビーズの基本的な使い方と作り方
この記事を読めば、デリカビーズの全てがわかり、あなたのハンドメイド作品がワンランクアップすること間違いなしです。
SHIZUKI
監修者・株式会社NEOVINCI・株式会社NEOVINCI 代表取締役・PRIMA! デザイナー
「美学を生きる」ことの価値を伝えるため、自らの制作経験と業界での出会いを記事として紡いでいます。ビーズアクセサリーの概念を「哲学を纏うジュエリー」として再定義することを目指しています。
専門分野:ジュエリーデザイナー
詳細プロフィールはこちらデリカビーズとは?世界が認める高品質ビーズの正体
デリカビーズとは、日本のビーズメーカー「MIYUKI(株式会社MIYUKI)」が製造・販売している、非常に高品質なシリンダー(円筒)型のガラスビーズのことです。
実は「デリカビーズ」という名前はMIYUKIの登録商標。つまり、MIYUKI製のものだけが「デリカビーズ」と名乗ることができます。その精密な均一性、形状と品質の高さから、世界中のビーズアーティストに愛用されています。
均一性が生む、滑らかなフォルムのビーズシガレット
これはPRIMA!がデリカビーズを使い作成したビーズ・シガレットです。
デリカビーズは、粒の大きさ・形・穴位置がミクロン単位で均一に揃っているため、面が滑らかに整い、ビーズとは思えないほど精密なフォルムを再現できます。
この「均一性」こそが、ビーズシガレットのような細長いシルエットや、アート性の高いビーズジュエリーを成立させる最大の理由です。
デリカビーズなら、作品が“狙った形”のまま美しく仕上がります。ビーズ・シガレットの制作については、動画をご覧ください。
作品の仕上がりを左右する!デリカビーズの5つの大きな特徴

デリカビーズがなぜこれほどまでに支持されるのか。その秘密は、他のビーズにはない際立った5つの特徴にあります。
- 驚くほど均一な形状とサイズ
- 隙間なく並ぶ美しいシリンダー型
- 糸が通りやすい大きな穴
- 圧倒的なカラーバリエーション(種類)
- 高品質な日本製ガラス
これら特徴を理解し、デリカビーズを使いこなすと、想像以上にクオリティの高いビーズジュエリーやビーズアートを作れるようになります。
特徴1:驚くほど均一な形状とサイズ

最大の特徴は、ビーズ一粒一粒の形とサイズが機械で精密に管理され、驚くほど均一であることです。これにより、作品に歪みやガタつきが出にくく、計算された通りの美しい仕上がりになります。
特徴2:隙間なく並ぶ美しいシリンダー型

一般的な丸いビーズとは違い、側面がまっすぐなシリンダー型をしています。この形状のおかげで、ビーズを隣同士に並べるとレンガのように隙間なくピッタリと収まります。まるでドット絵のように、緻密な模様や絵柄を表現するのに最適です。
特徴3:糸が通りやすい大きな穴

ビーズのサイズの割に穴が大きく作られています。これには2つの大きなメリットがあります。
- 糸を何度も通せる:複雑なステッチでも糸がスムーズに通るため、作業効率が良く、作品の強度も増します。
- 作品が軽い:ガラスの壁面が薄くなるため、見た目のボリュームに反して軽い作品に仕上がります。
特徴4:圧倒的なカラーバリエーション(種類)

数千色にも及ぶ豊富なカラーと、多彩な表面加工が揃っています。透明、不透明、メタリック、つや消し(マット)など、表現したいデザインに合わせて無限の組み合わせが可能です。
特徴5:高品質な日本製ガラス

素材は高品質なガラス。MIYUKIが長年培ってきた技術により、発色が良く、色落ちしにくいビーズが生み出されています。
【違いを比較】デリカビーズとシードビーズ(丸小ビーズ)の違いは?

「デリカビーズもシードビーズの一種なの?」と疑問に思う方も多いでしょう。シードビーズとは「種のように小さいビーズ」の総称で、デリカビーズも広義にはその一種です。しかし、一般的に手芸で使われる丸い形のビーズ(丸小ビーズなど)とは明確な違いがあります。
| 比較項目 | デリカビーズ (MIYUKI) | 一般的なシードビーズ(丸小ビーズなど) |
| 形状 | シリンダー型(円筒形) | ドーナツ型(丸い形) |
| 均一性 | 非常に高い | 製品により多少のばらつきがある |
| 並べた時 | 隙間なく整然と並ぶ | 少し隙間ができ、柔らかな風合いになる |
| 穴の大きさ | 大きい | 標準的 |
| 得意な技法 | ビーズステッチ、ビーズ織り | ビーズ刺繍、テグス編みなど汎用性が高い |
| 向いている作品 | 精密な図案、幾何学模様 | 立体的なモチーフ、カジュアルなアクセサリー |
デリカビーズとシードビーズの違いは、どちらが良い・悪いではなく「作りたいものに合わせた使い分け」が重要です。カチッとした精密な作品ならデリカビーズ、柔らかく温かみのある作品なら丸小ビーズ、というように選びましょう。
デリカビーズの種類について|サイズと加工で選ぶ
デリカビーズには、サイズや表面加工、色によって様々な種類があります。代表的なものを知っておくと、作品作りの幅がぐっと広がります。
新作カラーが毎年発表され、限定色や海外向けカラーも存在し、種類は数千種類はあります。
サイズの種類と加工の種類を知っておくことで、選びやすくなります。
サイズの種類「DB」

一般的に使われるのは「DB」や、DBより一回り小さい「DBS」と呼ばれるサイズです。
- DB (Delica Beads):最も標準的なサイズ (11/0)。種類が最も豊富。
- DBM (Delica Beads Medium):DBより一回り大きいサイズ (10/0)。
- DBS (Delica Beads Small):DBより一回り小さいサイズ (15/0)。より繊細な表現に。
- DBL (Delica Beads Large):最も大きいサイズ (8/0)。
初心者ならDBから買ってみると良いです。品揃えもDBが多いです。
加工の種類

デリカビーズの加工は様々な種類があります。
| 加工名 | 光沢 | 特徴 |
|---|---|---|
| 不透明(Opaque) | ★★★ | 発色が安定し、色落ちしにくい。定番で扱いやすい。 |
| 透明(Transparent) | ★★★ | 透け感があり、クリアで軽やかな印象。 |
| シルバーライン(Silver-Lined) | ★★★★★ | 穴の内側が銀加工で強く輝く。華やかさ抜群。 |
| カラーライン(Color-Lined) | ★★★ | 外側と内側の色の組み合わせで深い色味を作れる。 |
| ミルキー(Ceylon / Silk Satin) | ★★ | 乳白色で柔らかい風合い。優しい印象に仕上がる。 |
| マット(Matte / Frosted) | ★ | 表面がつや消し。落ち着いた雰囲気で大人っぽい。 |
| メタリック(Metallic) | ★★★★ | 金属の質感を再現。重厚で存在感のある表情。 |
| ギャルバナイズド(Galvanized) | ★★★★★ | 強い金属光沢が特徴。摩耗に弱いものもあり。 |
| デュラコート(Duracoat®) | ★★★★★ | ギャルバナイズドの耐久性UP版。色落ちしにくい。 |
| AB加工(Aurora Borealis) | ★★★★ | 表面に虹色反射。オーロラのような輝きを放つ。 |
| 彩虹(Iridescent / Rainbow) | ★★★★ | 全体に虹色膜。ABより広く色変化し幻想的。 |
| カットデリカ(Cut Delica) | ★★★★★ | 表面にカットを入れ、光の反射が強くきらめく。 |
加工の種類やサイズ
デリカビーズの使い方|代表的な技法と作れるもの

デリカビーズの使い方は様々ですが、その特徴(均一性・軽さ・美しい発色)を最も活かせる代表的な技法が「ビーズステッチ」と「ビーズ織りが代表的な2大技法です。
特に幾何学模様・滑らかな絵柄・精密アートを作りたい場合はこの2つが最適です。
ビーズステッチ|代表的な技法はペヨーテステッチ

針と糸だけでビーズを編み上げていく技法です。中でもペヨーテステッチは、ビーズが互い違いにレンガのように並ぶ代表的な編み方。デリカビーズを使うことで、しなやかで美しいシート状の模様が作れます。
- 作れるもの:ピアス、ブレスレット、指輪、ストラップ、ブローチなど
PRIMA!による製作例

ビーズ織り

画像引用:Amazon
専用の織り機を使って、タテ糸にビーズを通したヨコ糸を織り込んでいく技法です。大きな絵画やタペストリーのような、より緻密で複雑なデザインを正確に表現できます。
- 作れるもの:ブレスレット、タペストリー、バッグ、がま口など
この他にも、デリカビーズアクセサリーとして様々なアイテムを作り方次第で生み出すことができます。
デリカビーズは初心者でも扱える?
「こんなに精密だと、初心者には難しいんじゃ…?」と心配になるかもしれませんが、ご安心ください。デリカビーズは初心者の方にこそおすすめです!
理由は、ビーズの形が揃っているため、編み図の通りに編めば誰でもきれいに仕上がるからです。不揃いなビーズで起こりがちな「なぜか歪んでしまう…」という失敗が少ないのです。
初心者の始め方
まずは必要な道具がすべて揃った**「キット」から始めるのが一番の近道です。特に、基本的なペヨーテステッチの作り方**が学べるキットがおすすめです。
【最低限必要な道具】
- デリカビーズ
- ビーズステッチ用の針
- ビーズステッチ用の糸
- ビーズマット
- はさみ
デリカビーズに関するよくある質問(Q&A)
Q1. デリカビーズはどこで買えますか?
A1. 全国の大型手芸専門店のビーズコーナーや、オンラインのビーズショップで購入できます。「MIYUKI デリカビーズ」で検索すると、多くのショップが見つかります。少量から購入できるので、まずは好きな色をいくつか試してみるのがおすすめです。
Q2. MIYUKI以外のデリカビーズはありますか?
A2. いいえ、「デリカビーズ」という名前はMIYUKIの登録商標のため、MIYUKI製品しかありません。他社からも同じようなシリンダー型のビーズ(例:TOHOのアイコビーズ)が販売されていますが、サイズが微妙に異なるため、一つの作品の中で混ぜて使うのは避けましょう。
Q3. デリカビーズの価格はいくらですか?
A3. 価格は色や加工によって異なりますが、一般的には3g入りのケースで200円~500円程度が目安です。特殊な加工が施された高価なものもあります。少量でたくさんのビーズが入っているため、コストパフォーマンスは良いと言えます。
Q4. 「ペヨーテステッチ」や「ビーズ織り」って何ですか?
A4. どちらもデリカビーズの特性を活かした代表的な技法です。
- ペヨーテステッチ:針と糸だけでビーズをレンガ状に編むステッチ技法。オフフルーム(織り機を使わない)技法の代表格です。
- ビーズ織り:専用の織り機を使い、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)でビーズを布のように織り上げていく技法です。
【まとめ】デリカビーズでワンランク上のハンドメイドを楽しもう!
今回は、MIYUKIが誇る高品質なデリカビーズについて、その特徴からシードビーズとの違い、使い方まで詳しく解説しました。
- デリカビーズはMIYUKI製の均一なシリンダー型ビーズ
- 整然と並ぶため、精密なデザインの表現に最適
- ビーズステッチやビーズ織りとの相性が抜群
- 形が揃っているため、実は初心者でも扱いやすい
デリカビーズを使えば、まるでアート作品のような美しいアクセサリーや小物を作ることができます。まずは小さなキットから、その緻密で美しい世界に触れてみませんか?きっと、あなたの創作意欲をかき立ててくれるはずです。






