「ハンドメイドアクセサリーで、タイルを並べたような素敵なブレスレットを見かけたけど、あれは何?」
「新しいビーズワークに挑戦したいけど、どんなビーズがあるんだろう?」
そんな疑問をお持ちではありませんか?
その美しいデザインの正体は、今話題の**「ティラビーズ」**かもしれません。この記事では、ハンドメイド好きなら知っておきたいティラビーズの基本から、その種類や特徴、初心者向けの使い方まで、どこよりも詳しく解説します。
ティラビーズとは?【一言でわかる基本情報】
ティラビーズ(TILA BEADS®)とは、一言で言うと「日本のMIYUKI社が製造する、平たいタイル形状の2つ穴ガラスビーズ」のことです。
まるでモザイクタイルを小さくしたような、平たくて四角い形が最大の特徴。そして、ビーズの側面に平行に2つの穴が空いています。このユニークな構造が、今までのビーズでは作れなかったデザインを可能にし、世界中のビーズファンを魅了しています。
ちなみに「TILA BEADS®」は、高品質なビーズメーカーとして世界的に有名な株式会社MIYUKIの登録商標です。
参考:J-PlatPat
他のビーズにはない!ティラビーズの3つの特徴
ティラビーズがなぜこれほど人気なのでしょうか?その秘密は、他のビーズにはないユニークな特徴にあります。

① モザイクタイルのようなフラットな形状

ティラビーズは、表面が平らなフラットビーズです。ビーズ同士を並べたときに隙間ができにくく、まるでタイルを敷き詰めたような、きれいでフラットな面に仕上がります。
この特性を活かして、肌にフィットする着け心地の良いブレスレットなどが作れます。
② 平行に並んだ「2つの穴(ツーホールビーズ)」

ティラビーズの最も重要な特徴は、ツーホールビーズであること。
つまり、穴が2つ空いています。
この2つの穴に糸を通すことで、ビーズ同士がズレることなくしっかりと連結します。そのため、ビーズステッチなどでレンガを積むように編むことができ、丈夫で安定した作品作りが可能です。
③ MIYUKI製ならではの圧倒的な品質と均一性

MIYUKIビーズのティラビーズの特徴を聞かれれば、多くの人が品質の高さを挙げるでしょう。
一粒一粒のサイズや厚みが驚くほど均一なため、デザインの歪みが少なく、誰が作っても美しい仕上がりになります。この精度の高さが、作品の完成度を大きく左右します。
ティラビーズの種類は?ハーフ・クォーターとの違い
ティラビーズには、基本となる正方形の他に、幅が異なるハーフティラビーズやクォーターティラビーズなどのバリエーションが存在します。これらをパズルのように組み合わせることで、デザインの可能性は無限に広がります。
それぞれのサイズと特徴を表で見てみましょう。
| 種類 | 略称 | サイズ(約) | 形状 | 特徴 |
| ティラビーズ | TL | 5.0 × 5.0 × 1.9 mm | 正方形 | 基本となるサイズ。主役として使われることが多い。 |
| ハーフティラビーズ | HTL | 5.0 × 2.3 × 1.9 mm | 長方形 | ティラビーズの半分の幅。模様の調整や繋ぎ役として活躍。 |
| クォーターティラビーズ | QTL | 5.0 × 1.2 × 1.9 mm | 細い長方形 | ティラビーズの4分の1の幅。繊細な模様作りや端の処理に便利。 |
ティラビーズとハーフティラビーズの違いは、幅が半分であることです。
高さと穴の位置は共通なので、例えばティラビーズ1個の隣にハーフティラビーズを2個並べると、幅がぴったり揃います。
この互換性を利用するのが、ティラビーズワークの醍醐味です。
MIYUKI製だけじゃない?メーカーによる違い
「ティラビーズ」はMIYUKIの商標なので、他社製は存在しません。しかし、他のメーカーからも類似のツーホールビーズが登場しています。
- MIYUKI製(日本)
- 特徴:元祖であり品質は最高峰。角がシャープで、隙間なくきれいに編み上がります。レシピ通りの精密な作品を作りたいならMIYUKI製が確実です。
- チェコ製(Matuboなど)
- 特徴:少し丸みを帯びた形状で、アンティーク風の独特なカラーが豊富。柔らかな雰囲気の作品に仕上がります。
- その他(安価な製品)
- 特徴:価格が魅力ですが、品質にばらつきがあることも。練習用や、精密さを求めない作品におすすめです。
メーカーごとに特徴があるので、作りたい作品の雰囲気に合わせて選ぶのもおすすめです。
ティラビーズで何が作れる?人気の作品例とデザイン
ティラビーズを使えば、モダンで洗練されたアクセサリーが作れます。ここでは代表的な作品例をご紹介します。
定番人気のブレスレット

ティラビーズと言えば、やはりブレスレット。フラットな形状が腕に優しくフィットし、着け心地は抜群です。単色でシンプルに、多色使いでカラフルにと、デザインは自由自在です。
幾何学模様のピアス・イヤリング
軽くて薄いので、揺れるタイプのピアスにも最適。ハーフティラやクォーターティラを組み合わせれば、複雑な幾何学模様やエスニック調のデザインも楽しめます。
モダンなネックレス・チョーカー
ビーズを敷き詰めて、まるで布地のような「ビーズファブリック」を作ることもできます。デコルテに沿うモダンなチョーカーや、存在感のあるネックレスも人気です。
初心者でも簡単!ティラビーズの基本的な使い方と作り方

ティラビーズは初心者でも使えます。
「難しそう…」と感じるかもしれませんが、基本的な編み方を覚えれば、誰でも素敵な作品が作れますよ。
特別な道具も必要ありません。一般的なビーズワークで使うものが揃っていればOKです。
- ティラビーズ各種:作りたいデザインに合わせて用意しましょう。
- 糸:ビーズステッチ用の糸(ワイルドファイヤー、ファイヤーラインなど)やテグス。
- ビーズ針:糸を通すために使います。
- はさみ
- ビーズマット:ビーズが転がるのを防ぎます。
- 金具:ブレスレットの留め具など。
基本の編み方は「ラダーステッチ(はしご編み)」

ティラビーズの作り方で最も基本となるのが、はしごのようにビーズを繋いでいく「ラダーステッチ」です。
- 糸にティラビーズを2つ通します。
- 2つ目のビーズのもう片方の穴に、最初のビーズ側から針を逆向きに通します。
- 糸を引くと、2つのビーズが隣同士にしっかりと固定されます。
- これを繰り返すだけで、はしご状の帯が完成します。
最初は、レシピ付きのキットから始めるのもおすすめです。
必要な材料がすべて揃っていて、手順も詳しく解説されているので、迷うことなく完成させられます。
ビーズファクトリー(MIYUKIの直営店)のオンラインストアなどには、初心者向けの素敵なキットがたくさんあります。
ティラビーズに関するよくある質問(Q&A)
Q. ティラビーズとはどんなビーズですか?
A. MIYUKI社が製造する、平たくて四角い、穴が2つあるガラスビーズです。モザイクタイルのような形状が特徴です。
Q. ティラビーズはどこで買えますか?
A. 全国の手芸店、ビーズ専門店、または「ビーズファクトリー」をはじめとするオンラインショップで購入できます。
Q. ティラビーズの穴はいくつありますか?
A. 平行に2つの穴が空いています。そのため、ツーホールビーズの一種に分類されます。
Q. ティラビーズは初心者でも使えますか?
A. はい、使えます。基本的な編み方はシンプルなので、初心者の方でも扱いやすいビーズです。まずは簡単なブレスレットのキットから挑戦するのがおすすめです。
Q. ビーズステッチとは何ですか?
A. 針と糸を使ってビーズを一粒ずつ編み上げていく技法のことです。ティラビーズは、このビーズステッチとの相性が非常に良いビーズです。
まとめ:ティラビーズでワンランク上のハンドメイドを楽しもう!
最後に、ティラビーズのポイントをもう一度おさらいしましょう。
- ティラビーズは、MIYUKI製の平たい2つ穴ビーズ。
- フラットな形状と2つの穴で、隙間なく美しい面が作れる。
- 種類は「ティラ」「ハーフティラ」「クォーターティラ」の3種類。
- ブレスレットやピアスなど、モダンなアクセサリー作りに最適。
- 基本的な編み方は簡単で、初心者でも挑戦しやすい。
独特の形状から生まれる整然とした美しさと、パズルのように組み上げていく作る楽しさ。それがティラビーズの最大の魅力です。
さっそくお気に入りのカラーのティラビーズを手に入れて、あなただけのオリジナルアクセサリー作りを始めてみませんか?






